8月より配信開始したNetflixオリジナル作品「ザ・レイン」シーズン3(ファイナルシーズン)を見終えました。
とうとう「ザ・レイン」が、終わってしまった…。
シーズン1を見始めたときは、こんな壮大な物語になるなんて正直思っていなかった。『Netflixは、こうやって「ザ・レイン」を終わらせるのか…わあああああ~~』と叫びたくなる終わりだった。
実に、儚く切ない物語だった。救いとは何なのか。正義と悪とは何なのかということまで考えさせられるシリーズになった。今回は、シーズン1~2のネタバレを含みながら、「ザ・レイン」シーズン3を紹介します。シーズン1~2をネタバレなしでこれから見たいという人は、こちらの記事から確認お願いします!
シーズン1のレビューはこちら
シーズン2のレビューはこちら
【目次】
作品紹介
「ザ・レイン」(原題:The rain)
Netflixオリジナル作品(シーズン3 最終シーズン)
制作:2020年
話数:全6話
時間:1話約45分(エピソードによって異なる)
音声:デンマーク語(ポルトガル語、英語)
字幕:日本語(デンマーク語、英語、ポルトガル語、韓国語)
あらすじ
未知の致死ウィルスを含んだ雨に見舞われ、人類がほぼ絶滅状態に陥った北欧。その中で、唯一ウィルスの抗体を持ち、体内にウィルスを取り込み共存する青年、ラスムス。同時に、ラスムスは、ウィルスの新たな感染源となっていた。自身の力に目覚めたラスムスは、ウィルスによる新しい世界の創造を求め始める。一方、姉のシモーンは、ウィルスを撲滅させ、世界を救うことを願う。ウィルスの暴走を止めるためには、感染源であるラスムスを止める他ならない状態へ。ウィルスと人類の生命をめぐって、姉弟は対峙する。
登場人物
主人公のラスムスとシモーンとシーズン3から大活躍する登場人物を紹介します。シーズン1と2から出演中のキャラクターに関しては、以下で紹介しているので、こちらも確認お願いします!
ラスムス
北欧を襲った致死ウィルスの抗体を持ち、感染源でもある青年。あえて人々を感染させて、新しい人類、新しい世界の創造こそが、ウィルスから世界を救うことと信じ、次第に暴走し始める。
— Lucas Lynggaard Tønnesen (@Lucashewnut) 2019年6月19日
本作で、一躍スターになったラスムス役のLucas Lynggaard Tønnesen。とにかく、かっこいいデンマーク出身の俳優さんです。ところどころ情緒不安定で、シーズン3では危険な思想に傾倒していってしまうラスムス役は、甘いフェイスのLucas Lynggaard Tønnesenのイメージとは若干マッチしていないかな…と思わんでもないけど、難しい役を演じ切ってくれたLucas Lynggaard Tønnesenに拍手です!
Lucas Lynggaard Tønnesenが子役時代に出演していた北欧ミステリー映画もあります!
シモーン
父親からの伝えに従い、幼い頃からラスムスを守ってきた正義感の強いラスムスの姉。暴走するラスムスとは対照的に、ウィルスを根絶することが世界を救うと考える。ラスムスを止めるために、弟に戦いを挑む決意をする。
シモーン役を演じたAlba August。シーズン1から最後まで、精神の弱さが終始出まくっていた弟と対照的に、ブレずに責任を持ち続けるシモーン。時にかっこよく、時に繊細なAlba Augustの演技が本当に魅力的でした。
Fun fact Friday: Did you know that Danish isn't Alba August's first language? Find out more of the cast's secrets in The Rain: The End of an Era – now on YouTube. https://t.co/Hz2X1VgPxy pic.twitter.com/2afCdjKTDb
— Netflix Nordic (@NetflixNordic) 2020年8月22日
Alba Augustの母語って、デンマーク語じゃなく、一応スウェーデン語らしい。言語的に近いとはいえ、北欧の俳優さんって国をまたいで、北欧言語を操りながら出演しているの、本当に凄いな…と思います。(キラ役のEvin Ahmadもそうらしい)
今更な情報ですが、Alba Augustは映画「リンドグレーン」に主演している女優さんです。
ダニエル
ウィルス感染外地域で暮らす青年。シモーンを助け、仲良くなる。ウィルスを根絶することができる謎の花を育てている。
シーズン3から本格参戦したキーパーソン、ダニエル。Rex Leonardが演じています。一途で勇敢な青年役を演じ切りました。
感想
ドキドキのラストへ!ウィルスを制する者は誰??
全シーズンの中で一番ストーリー展開が、雑な部分も多くて、「んん??」って思うこともありましたが、最後は、きちんと終わった。ここにきて、まさかの不思議の力を持つ花の存在を知ったり、思いがけない仲間の死や別れがあったり、新しい命に向き合う姿があったり、とにかく大忙しのシーズン3。今回も、なかなか幸せな方向には進まず、特に5話目から最終話にかけて、びっくりする展開で駆け抜けていった。
シーズン3の面白さは、なんといっても「誰がこのウィルスをどのように制するか」ということに限る。シーズン1のテンションからは想像もできなかったストーリー展開に度肝を抜かれることは、間違いない。
シーズン1、2と一貫して物語の中心になっていたラスムスとシモーンの姉弟関係は、シーズン3でも非常に重要な軸になります。特に、ウィルス感染に関して対照的な思想を持ち、対立を深めるシーズン3では、物語はウィルスとの戦いという構図より、姉弟間の戦いに重きが置かれていきます。
幼い頃からラスムスを守り続けてきたシモーンが、暴走する弟を止めるために下す決断の先に何が起こるのか、目が離せませんでした。
しかし、結局のところ「ザ・レイン」において、救うとは、正義とは、一体どういうことだったのでしょうか。色々と考えさせられるラストでした。シーズン3の広告は、You can't survive aloneという一文が書かれていたのですが、そのセンテンスがしっくりとくるドラマだったのではないかなと思います。
言いたいことは山のようにありますが、ネタバレしちゃうので、今回はここまでにしておきます。もしかしたら、総集編があるかもしれません。
まとめ
2018年から始まったデンマーク発のNetflixオリジナル作品「ザ・レイン」もいよいよ完結。ウィルスから逃げ惑うだけのストーリー展開でなく、その究極の状況下で生まれる人間関係が儚く切なく描かれたドラマでした。シーズンごとのエピソード数は、そこまで多くないので、今からでも気軽に完走できちゃいます。皆さんも是非ご覧ください。
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