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コロナ禍で行われているユーロビジョン2021を見て感じること。

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ユーロビジョン・ソング・コンテストとは、毎年開催されている欧州国別の歌合戦!

 

そんなユーロビジョン・ソング・コンテスト2021(以下、ユーロビジョン)が、現在絶賛開催中です。(2021年5月18日から22日まで)

 

1956年から続くヨーロッパでは歴史ある音楽祭。毎年、各国を代表するアーティストたちがユーロビジョンで火花を散らします。

 

そんなユーロビジョンも昨年は、コロナの影響を受け中止となってしまいました。今年も開催が危ぶまれましたが、徹底した感染予防対策を講じながら、なんとか開催にこぎつけました。

 

5月18日に行われた準決勝も素晴らしいパフォーマンスが多く、ノルウェー代表のTIXも決勝に進むことになりました!!(歓喜)

eurovision.tv

 

実際にお客さんも入れて開催中のユーロビジョン2021。やっぱりお客さんの歓声が聞こえるライブは、最高だな…と思う反面、本番前にチーム内でコロナ陽性者が出てしまい、本番の舞台に上がることが許されなかったアーティストたちも、チラホラ出てきてしまっている現状。色々と複雑な気持ちになっているのも事実です。

 

そんなコロナ禍で行われているユーロビジョン2021を見ていて感じることを今日は記事にします。

 

【目次】

 

 

ユーロビジョン2021の徹底した感染予防対策

 

見ているだけでもスゴイなと思うのは、ユーロビジョン2021のコロナ感染予防対策。非常に徹底しています。

 

アーティストたちは、遅くとも1週間前に現地入りしています。基本的に、チームごとに割り当てられた公式スケジュール以外は、ホテル待機。アーティストだけでなく関係するスタッフなどもPCR検査を頻繁に行い、陰性であることを証明しています。

 

そうやって、一連のPCR検査で陰性証明が完了したアーティスト(関係者も含む)だけが、リハーサル・本番の舞台でパフォーマンスできる状態です。

 

現地入りしてから本番までにコロナ陽性になってしまうケースも想定されるため、リハーサル時は、本番さながらの録画を行っています。準決勝・決勝のステージに立つことが難しくなってしまったアーティストは、録画を使い、そのままユーロビジョンに出演するという処置がとられる模様。本当に抜かりない。

 

厳しいルールが課せられているのは、アーティストや関係者だけではありません。観客にも、非常に厳しい入場規制が強いられています。

 

例えば、会場へ入場する24時間前以内に、コロナのPCR検査にて陰性証明を行うこと。マスクの着用が必須のこと。イベント終了後、専用のアプリを通じて、体調に関する質問に回答すること。イベント参加から5日後に再度PCR検査を受けること…などなど。ユーロビジョンの観客として参加するのも、なかなかのハードルです。

 

本来のキャパシティーの20%程度の観客しか動員していないようですが、それでもコロナ禍の中、有観客で行う音楽イベントは、非常に意味があることですよね。だからこそ運営・アーティスト・観客も、ユーロビジョン参加に対する「本気」が感じられます。

 

ユーロビジョン2021の感染予防対策に関する公式発表

eurovision.tv

 

 

それでも容赦ないコロナ

 

これだけ色々と策を講じても、人々はコロナに感染してしまうんです。現時点でも、ポーランドとアイスランドの関係者の中から、コロナの陽性者が出てしまいました。ポーランドとアイスランドの面々は、隔離を余儀なくされており、ステージでのパフォーマンスが叶わない状態です。

 

どうやら、ポーランドチームに関しては、準決勝前(木曜日・今日)に、関係者全員の陰性が確認できたら出れるという情報もあるらしいですけど、なかなか厳しい状態ですね。

eurovisionworld.com

 

個人的には、アイスランド代表のDaði & Gagnamagniðが大好きすぎて、本当にこのステージを楽しみにしていただけに、ショックが大きいです…。ただし、こればかりは誰を責めることもできませんし、アーティスト本人たちが一番悔しいはずです。

 

 

昨日Daði本人がTwitterでつぶやいていましたが、本当に気をつけて現地入りして過ごしていたから、コロナ陽性者が出てしまったことは、本当に驚いていると。

 

 

どんなに気をつけていても、それでもコロナになってしまうんだな…と改めて痛感させられました。今はただ、陽性になってしまった方が、早く良くなることを祈るばかりです。(本番の舞台にDaði & Gagnamagniðは上がれませんが、リハーサル映像を準決勝で使用することが決まっています。宜しければ、皆さんもご覧ください。)

 

どうやら、マルタ代表とルーマニア代表がポーランド代表とアイスランド代表と同じホテルに滞在していたことから、マルタ代表とルーマニア代表は、オープニングセレモニー欠席、ホテル隔離を余儀なくされたようです。マルタ代表とルーマニア代表は、度重なるPCR検査で陰性を無事に示すことができたので、準決勝の舞台に出演することができましたが、影響が大きすぎます…。

wiwibloggs.com

 

こんなことがあった後だからこそ、マルタとルーマニアのパフォーマンスは、感極まるものがありました。ステージで歌えてよかった…(泣き)

 

 

 

Withコロナの音楽祭

 

コロナが始まってから「Withコロナ」というワードをよく耳にするようになりました。確かに、日本もWithコロナぽい感じが出来ていたような気にもなっていたけれど、本当の意味で「Withコロナ」で経済も社会も上手く回していきたいのであれば、ユーロビジョン2021レベルの徹底した感染予防対策かつ意識を持ち合わせている必要があるなと…感じました。

 

それと同時に、ユーロビジョン規模ですらコロナ陽性者が一部出てしまう状態を考えると、オリンピック規模のイベントを感染者数を抑え込めていない国で行うことの恐ろしさを改めて痛感させられたようにも感じます。

 

キャパシティーを少なくしたとはいえ、有観客で行う世界的な音楽イベント。まだまだ混乱は続くかもしれませんが、彼らのパフォーマンスを見て、心が救われたし、Withコロナ、さらにはAfterコロナへの希望も少しだけ見いだせることができた素晴らしい第一準決勝でした。

 

日本からもユーロビジョンのYouTubeからパフォーマンスを観ることができます!コロナ禍で運営側もアーティスト側も命がけで実施しているユーロビジョン2021。是非、多くの人に見てもらいたいです!

 

www.youtube.com

 

www.natsuminscandinavia.com