北欧フィンランドといえば、冬になるとあたり一面を美しく覆う雪景色のイメージが印象的な国です。冬が長く、雪が降るのも当たり前の国だからこそ、冬のスポーツを満喫する人も少なくはありません。
今回は、そんなフィンランド出身の2人のプロスノーボーダーと一緒にフィンランド中を滑りまくる旅にでる「The Spirit Of Flatness」というドキュメンタリー映画を見ました!
私自身、全然アウトドアでない&スノボしたことない人間なのですが、別に雪山滑るのは好きでなくても結構楽しめました。恐らく、スキーやスノボが大好きな人は、もっと楽しめる作品。というのも、フィンランドの美しい雪景色、プロスノーボーダーの圧巻の技術などが、ぎゅっと映像につまった見ごたえたっぷりな作品だからです!
そもそもこの旅が始まったきっかけが、フィンランド人のほとんどのライダーたちが、フィンランド固有の雪山を滑ったことがないという話。確かにフィンランドというと、国土が平たいイメージがあります。特にヘルシンキ当たり在住だと、雪にアクセスすることは簡単でも、本物の山にアクセスすることって意外に難しかったりするのかな…。だからこそ、フィンランドが世界的に誇るプロスノーボーダー2人を引き連れて、フィンランドのびっくりするぐらい北の方の雪山を目指すというのが、この映画の軸となります。コンセプトがなかなか面白いですね。実は、世界の映画祭でも高評価を受けている隠れた名作でありますが、見ればその理由は納得できるはず。
フィンランド×スノーボードの組み合わせが斬新的なドキュメンタリー映画です!
【目次】
作品紹介
「The Spirit Of Flatness」
制作:2018年
時間:27分
音声:英語
字幕:なし
現時点では、まさかの字幕なしで配信しているAmazonプライムビデオ…。ほとんどが、自然やプロスノーボーダーの滑りに対する説明のためのナレーションなので、映像楽しむだけでもOK!ただ、少々インタビュー形式のシーンもあるため、英語苦手な人にとっては、一部厳しいシーンもあるかもしれません。しかし、この作品の醍醐味は、ナレーションを全部理解することだけではない…と思いますよ!英語苦手な人は、映像を満喫、得意な人は、自力でナレーションも追ってみてください~!たったの27分なので、そこまで苦痛にはならないはずです。
あらすじ
フィンランドにおけるスノーボードはどういったものであるか、地形上フラットな国土という難しい条件の中、スノーボードというスポーツをどのように練習してきたかなど、フィンランド人プロスノーボーダーの2人との旅を通じて、その秘密に迫るドキュメンタリー映画。
登場人物
本作に登場するプロスノーボーダーを紹介します!
Janne Lipsanen
Axel Thelen
感想
フィンランドのスノーボード事情が面白い
比較的に平らな国土ゆえ、フィンランドの本物の山で滑ったことがあるフィンランド人ライダーがいないという自虐的ネタから生まれた本作。しかし、そのような状況であっても、フィンランドでスノーボードが出来ないわけでなく、むしろ日ごろからスノーボードを学ぶチャンスに恵まれたスノーボード大国だと言い切るJanne。その理由や実際の練習方法など、さまざまなことを映像の中で見ることができるのだが、本当に街のいたるところで滑り出すから面白い。
フィンランドには何回か行ったことがあるのですが、どれも夏や秋。冬に行ったことがないので、よくわからないのですが、冬のヘルシンキってスノーボーダーで溢れかえっていたりするもんなんですかね…(笑)おいおい、そんなところでスノボするのかよ…とツッコミいれたくなるほどだけど、滑るための練習場所を探したり、作り出したりするアイディアがユニークかつ斬新。とりあえず、雪さえあれば、彼らにとってはどこでも滑る場所になっちゃうようです…。Janne曰く、モノさえ壊さず、後片付けもちゃんとしていれば、警察も親切らしい…。
観光地として有名なスオメンリンナ島でも滑り出す2人。冬のスオメンリンナってこんなに美しいのか…ということと、ここでも滑るん?という驚きが止まりませんでした。
冬のフィンランドの美しさが尋常じゃない!
2人が滑る雪山を目指し、さまざまな場所を訪れるのですが、どの景色も美しすぎてため息が出るほど。雪のシーンを見ているだけといえば、そうなのだが、それぞれが違った美しさを持っており、フィンランドという土地が持つポテンシャルの高さを実感する作品。北に北上すればするほど、手つかずの自然が映し出されるのですが、本当に凄い映像ばかり。フィンランドのプロスノーボーダーですら行ったことがないというぐらいなのだから、どれだけ奥地にあるか想像するのは簡単だろう。
本作の最後に目的の山に到着。「まぁ、一番高い山ってわけじゃないけど、この景色、超・最高でしょ?」みたいな自虐ナレーションが入るのも面白い。確かに、世界レベルで言うなら、高くて超ダイナミックな山ってわけではないのだが、頂上から見える景色が信じられないぐらい絶景…!最後まで見終えると、この山まで、私たちを連れてきてくれて本当にありがとう…(泣)!という気分になる。それだけ、美しいんだ。そんな美しい雪山を滑走する2人のパフォーマンスもかっこよすぎるから見逃さないでくださいね!
まとめ
フィンランドの夏の美しさに魅了されがちになっていましたが、冬も圧倒的に美しいことを改めて実感させてくれる作品。スキーもスノボも全くしない派なのに、私も滑りたくなったドキュメンタリー映画です。皆さんも是非ご覧ください~!
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