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ワークライフバランスの取れたフィンランドの働き方の秘密を学ぶ!「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」を読んでみた感想!

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北欧フィンランドと言えば、世界幸福度ランキングでも常に上位で、ワークライフバランスのとれた働き方を実現している国として有名ですよね。

 

フィンランドでは、有給消化100%、残業は基本なしが、当たり前。夏になったら、皆一斉に長期の夏休みを満喫する。そんな働き方をしているのに、1人当たりのGDPは日本の1.25倍とも言われています。

 

「日本の方が質の良いサービスを提供している」、「日本は日本の働き方がある」、「そもそも日本とフィンランドでは、社会制度や文化が全く異なる」など、色々ご意見ある方もいらっしゃるかもしれませんが、それでも、気になりませんか?どうして、フィンランドは、私たちよりも少ない労働時間で、社会を上手に回していけるかを。

 

私は、めちゃめちゃ気になっていたので、「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」(堀内都喜子著)という本を手に取ってみました。

 

実際にフィンランドの現地企業でご勤務経験のある著者の堀内都喜子さんによるフィンランド人の効率的な働き方や、上手な休み方の紹介があるのですが、非常に参考になることばかりだったと感じます。

 

地球上にいる人は皆、1人当たり1日24時間という限られた時間を与えられています。どうせなら、自分が持っている24時間で、大きく経済を回したいし、自分の好きなことも十分にしていたいですよね。日本とフィンランドは、人口規模、社会構造、制度、文化などありとあらゆることが異なっているのは重々承知ですが、それでも私たちは、フィンランドの社会から学び、吸収できることは、たくさんあるはずです。

ワークライフバランスのとれたフィンランドの働き方の秘密を探ってみませんか?

 

【目次】

 

 

 

本についての詳細

 

「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」

著者:堀内都喜子さん

出版:ポプラ社

初版:2020年1月

 

著者の堀内都喜子さんは、フィンランドのユヴァスキュラ大学大学院で修士号を取得後、現地企業を経て、現在はフィンランド大使館の広報としてご勤務されています。著書には「フィンランド 豊かさのメソッド」もあります!

 

 

 

「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」からの学び

 

簡単にはなりますが、本を読んで感じたことや学びを紹介します!

 

【学び①】フィンランドにおける効率的な働き方とは

 

少ない労働時間で、多くの仕事をこなすということは、それだけ効率的に働いているということになります。効率的に働くと言っても、さまざまな切り口があると思いますが、「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」では、フィンランド人の働き方や職場での様子から、どのようにフィンランド人が効率的に働いているかについて知ることができます。

 

残業についての価値観、在宅勤務について、職場でのふるまい方、会議についてなどなど、フィンランドの働き方事情は、一般的な日本の働き方と違うところが非常に多いです。読んでいて「へえ~!!」が、とまりませんでした。中でも驚いたのが、コーヒー休憩というものが法律で定められているということ。業界や会社によって基準は異なるようだが、雇用者が10分から15分ほどコーヒー休憩を労働者に対して保障しているそうだ。

 

個人的な話にはなりますが、超ブラック企業として何度かこのブログにも登場している私の前職場では、お昼休みとは別に、3時の休憩タイムというものが設けられていました。しかし、その休憩時間を活用する人はいませんでした。休憩している暇もないぐらい忙しい職場だったというのもあるのですが、上司や先輩が誰一人として使わない休憩時間…。下っ端の私が使えるはずもなく、何のために3時の休憩タイムを設けているのだろう…とモヤモヤしていました。たった5分の休憩時間でしたが、それすらも無駄にしたくないという思いから上司たちは、休憩していなかったのかもしれません。しかし、休憩を取らなかったことで起きる作業効率の悪化とそれによる時間喪失の方が、大きかったように、私は思います....。めちゃめちゃ残念な例です。これこそまさに非効率...!

 

人の集中力を保つには、限界があり、休憩が必須なのは当たり前です。会社が当たり前のように休憩を保障し、社員も当たり前のように休憩する。結構基本的なことだけど、それが当たり前に雇用者と労働者の間に浸透しているか、していないかって、効率的に業務をこなす上では、非常に重要なのではないかなと思います。そういう意味では、フィンランドのコーヒー休憩って、非常に興味深いなと感じました。

 

コーヒー休憩だけでなく、フィンランドの雇用者側や労働者側が職場で工夫している点が、他にもたくさんあります。ちょっとしたことでも、私たちの日常や働き方の参考になること間違いなしです!

 

 

 

【学び②】休む時は徹底的に休む!フィンランド人の上手な休み方

 

先ほど紹介したコーヒー休憩の話にもつながることだけれど、フィンランド人は、休むことが上手。休むときは徹底的に休むようです。その背景には、フィンランド人は「ウェルビーイング」という概念を大切にしていることが「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」では紹介されています。

 

「ウェルビーイング」とは、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念のこと。職場のウェルビーイングで言うなら、社員が心身ともに健やかな状態で働くことができていれば、職場におけるパフォーマンス向上にもつながるということになります。この「ウェルビーイング」の考えをしっかり持っているからこそ、雇用者側も、従業員をしっかり休ませるし、労働者側も、しっかり休みます。

代表的な例が、夏の長期休暇なのではないかなと思います。みんなガッツリ1か月ぐらい休む印象があります…。しかし、しっかり休んだからこそ、休んだ後は、ばっちり効率的に頑張れるし、新しいインスピレーションだって生まれるはずです。仕事と休みのメリハリって重要だな~ということを「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」を読んで改めて感じました。休むというこの姿勢は、多くの日本人に見習ってほしいかも…。

 

「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」では、お休み中、フィンランド人がどのように休暇を楽しむかといったことから、気兼ねなく休むために職場で実践されている工夫まで、さまざまなことが紹介されています。休めって言っても、休める体制を日ごろから整えておかないと、そうは簡単に休めないんですよね…。気兼ねなく休むための工夫や環境づくりって、本当に重要だなと思いました。

 

どのように休暇を楽しむかというところを読んでいると、美しいフィンランドの情景が目に浮かんで、無性にフィンランドに行きたくなってきました…。今年のフィンランドの夏も、美しかったんだろうな…(泣)

 

 

まとめ

 

幸せの定義って人によって違うと思います。だからこそ、仕事や社会に縛られることなく生きることができるとき、多くの人がそれぞれの幸せを感じることができるのかな…なんて「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」を読んでいて思いました。社会の仕組みも文化も全く異なるので、全てをマネすることは無理でも、職場におけるウェルビーイングという考え方だけでも、日本で広まってほしいな…。

 

 

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