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熟年離婚の危機にある夫婦を描いたスウェーデンのラブコメ映画「アイラブユー ある離婚の喜劇」を見た感想!

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北欧作品って、暗めの話だったり、社会問題を描く作品が多くって、ラブコメとかミュージカル映画が好きな私には、少し物足りない部分もあります。実は、韓国ドラマが大好きなので、キュンキュンする系が、本当は一番好きです。。。

 

そんなとき、「アイラブユー ある離婚の喜劇」というスウェーデン発のラブコメ系の作品を見つけたので、見ることに!題名からしても、キュンキュンする系ではないことは察することができますが、少しコメディーチックなので、見やすかったです。

 

日本でもかなり前に「熟年離婚」という言葉が流行っていましたよね?まさしく、この映画では、「熟年離婚」が物語の軸となります。18年間連れ添った妻からの突然の離婚宣言から始まる夫婦の物語です。

 

 

コメディ路線だけど、ちょっと切ない映画でした。

 

【目次】

 

 

作品紹介

 

「アイラブユー ある離婚の喜劇」(原題:Jag älskar dig - En skilsmässokomedi)

制作:2016年

時間:91分

音声:スウェーデン語・英語

字幕:日本語(スウェーデン語、ポルトガル語、英語、韓国語も選択可能)

分類:ラブコメディ映画

 

Netflixで視聴可能!

 

 

あらすじ

 


Jag älskar dig - En skilsmässokomedi | Trailer - Biopremiär 30 september.

結婚当時は、ラブラブの夫婦だったグスタフとマリアン。18年の月日が経つと、そんな2人の間に愛はなくなっていた。マンネリ化した結婚生活に嫌気がさしたマリアンは、夫との別居を決意し、家を飛び出した。妻の突然の離婚宣言に戸惑う保守的なグスタフと妻マリアンの物語。

 

もしかすると、この作品って日本で劇場公開されていないのかもしれません。日本語字幕がついた予告編見つけることができませんでした。。。本国用に作られた字幕なしの予告編で、ご勘弁を…。

 

 

登場人物

 

登場人物を紹介します!

グスタフ

弁護士。18年間妻と連れ添うが、妻の離婚宣言に戸惑う。保守的な考えの持ち主。

 

マリアン

愛がないと感じ、グスタフとの夫婦生活を解消することを決意する。

 

エマ

グスタフとマリアンの娘。ネパール人の彼氏に夢中で、彼とおそろいの鼻ピアスを付け始める。

 

小ネタだけど、エマの彼氏役のwilliam spetz。もともとYouTuberとして人気がでて、有名になったようです。(6年前の投稿を皮切りに、最近は更新してないみたい。)YouTuberとして人気が出るってなんだか夢物語を先取りした人物ですね。

今回はちょい役だけど、同じくスウェーデンの作品で、Netflixオリジナル作品「クイックサンド 罪の感触」では、重要ポジションで出演していた。

 

www.natsuminscandinavia.com

 

「クイックサンド」は、「アイラブユー ある離婚の喜劇」から約3年後に撮影されているんだけど、william spetzめちゃめちゃ青年になっていて、おったまげること間違いなし!

 

 

フィリップ

グスタフとマリアンの息子。母親の離婚宣言に困惑。学校も不登校気味になる。

 

 

感想

 

ロケ地であるストックホルムの美しさが半端ない!

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この映画の所々で、ストックホルムの街並みが映し出されるのですが、これが本当に美しい!!!ストックホルムって、普段から尋常じゃなく美しい町なんだけど、映画で見てもそのポテンシャルの高さを発揮しています。

 

ストックホルムに行ったことある人は、ストックホルムが懐かしく感じるだろうし、行ったことがない人は、将来行ってみたくなるぐらいだ。

 

それと同時に、サントラもよかった。オープニングで流れていたPernilla Anderssonの「Om Jag Var Din」という曲結構好きだったな~!Pernilla Anderssonは、スウェーデン出身の歌手です。

正直、ストックホルムの風景×サントラがないと、あんまり作品としては、差別化できないかもなと思った。

 

 

最も近くにいる人を大切にするということ

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このストーリー自体は、よくあるような離婚危機にある熟年夫婦の物語です。離婚に向かう夫婦を描いた作品ですが、ラブコメタッチで描かれているので、テンポよく見れて、結構、見やすかったです。

 

最後の方は、え?!そんなこと起きる!?って感じで、少々雑に物語を終わらせちゃったのが、ちょっと残念。ラストシーンは、ちょっといきなりすぎて、ツッコミどころいっぱいだけど、北欧らしい終わり方というか、北欧らしい家族の在り方みたいなのが反映されていたと思います。

 

物語の冒頭で、結婚当初のラブラブなグスタフとマリアンの様子が少しだけ流れて、18年後のストックホルムに舞台が移ります。最初はどんなに愛し合っていた2人だとしても、長年の結婚生活を通じて、最も近くにいる人を大切にできていなかった夫婦として、グスタフとマリアンが描かれていました。劇中では、妻が耐え切れなくなって、夫を捨てるというシーンにつながり、夫を責めるというような描写が多い気がします。しかし、この夫婦に限って言うなら、妻のマリアンも夫ときちんと向き合えていなかったんじゃないかなと、個人的には思いました。もちろん、夫の方も妻を大切にできていなかったのは、間違いないのですが…。

 

夫婦の騒動の一番の被害者は、2人の子供たちだったと思う。正直、子供たちの気持ちなんて、グスタフとマリアンは考える暇のないって感じで、話は進んでいくんです。親の問題かもしれないけど、ある程度、子供たちも当事者であるべきなんじゃないかなと感じた。

 

それにしても18年という月日は、非常に大きい。2人はどこかで、夫婦の在り方を修正することができなかったのかなと思わざるを得なかった。しかし、家族という社会の中の夫、妻、父親、母親といったような役割を全うする中で、2人の関係を構築し続けるということが置き去りにされてしまったんだろうなと感じた。

 

 

まとめ

 

近くにいる大切な人。長くいればいるほど、そばにいることが当たり前になって、感謝の気持ちすら表現できなくなるのかな…。どんな局面においても、慣れすぎって良くない面も持ち合わせるなと思いました。とはいえ、人間関係って本当に複雑なんだろう。劇中の2人のように、どうしようもなくすれ違ってしまうのは、せつなすぎる。

ありきたりな言葉かもしれないけど、近くにいる愛しい人を大切にできる人でありたいなと映画を見て感じました。

 

 

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