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サンタクロース生誕秘話を描いたフィンランド映画「サンタクロースになった少年」を見た感想!

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数年前に、フィンランドのロバニエミという場所を訪れたことがある。フィンランドの北部ラップランド地方に位置するロバニエミは、公式的なサンタクロースの街としても有名。サンタクロース村という場所があって、サンタと記念撮影も可能である。(お金を払わないとサンタには会えないシステムのようで、私は会うのを断念した。)フィンランドの中でも有名な観光地なので、訪れたことがある人も多いのではないでしょうか。

 

そんなフィンランドのラップランド地方が舞台のサンタクロースにまつわる映画「サンタクロースになった少年」を見てみました。サンタクロースの誕生秘話を描いた作品となるのですが、子供だけでなく大人も楽しめる映画であると思いました。冒頭を見ていると、非常に悲しいお話のようにも見えるのですが、非常にハートウォーミングな構成でよかったです。よくあるようなクリスマス向けの作品なのかと思って侮っていましたが、それは大間違いだったことに気が付きました。

 

クリスマスに対する夢が壊れるどころか、夢が広がった映画です。

 

「サンタクロースになった少年」は、アマゾンプライムビデオで見放題作品です(2021年8月現在)。アマゾンプライムビデオで「サンタクロースになった少年」を楽しみませんか??

 

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 【目次】

 

 

作品紹介

 

「サンタクロースになった少年」(原題:Joulutarina)

制作:2007年

時間:77分

音声:フィンランド語

字幕:日本語

アマゾンプライムビデオで視聴可能です!

 

 

 

あらすじ

 

 

フィンランドのラップランド地方の小さな村に住む、幼いニコラス。クリスマスの夜、事故で両親と幼い妹を失い、独り身となってしまう。1年おきに村に住む家族がニコラスを育てていくという村人の提案で、ニコラスは、村の各家族の元で育てられることになる。毎年クリスマスを合図に、家を移動するニコラス。ニコラスは、感謝の気持ちを込めて、お世話になった家の子供たちに、クリスマスイブの夜、手作りのプレゼントを贈るようになる。月日が経ち、不漁不作で貧しい村人は、ニコラスを引き取る余裕がない。そんな中、村に家具を売りに来ていたイーサッキが、ニコラスを引き取ることになる…。

 

 

登場人物

 

登場人物を紹介します!

 

ニコラス

幼い頃に両親と妹を失った孤児。村の各家族を一年周期で移動しながら、村人に育ててもらいながら成長する。手先が器用でモノづくりが得意。お世話になった家庭の子供たちに、クリスマスイブにプレゼントをあげるようになる。

 

イーサッキ

家具職人で、商品を売りに、村にやってきている。髭を蓄え、大柄で不愛想な男のため、子供たちから怖がられている。手先が器用なニコラスをみて、自身がニコラスを引き取ることに。ニコラスを一人の職人として厳しく育て上げる。

 

エーメリ

ニコラスの両親が亡くなってから1年目にニコラスを引き受けた家庭の息子。1年間の共同生活を通じて、ニコラスの生涯の親友となる。

 

 

 

感想

 

フィンランドの美しい冬景色が楽しめる!

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舞台は、フィンランド北部のラップランド地方。特に、クリスマスシーズンのお話がメインなので、一面銀世界のラップランドが画面に映し出されます。

これが、本当に美しいんです。

 

ラップランド地方の冬は、スケールが桁違いです。こんなに雪積もるんだ…とびっくりするほど。冬の間の村人の移動手段がソリだったり、子供が雪かきをしていたり、薪ストーブを使って家を温めていたりと、フィンランドの冬の過ごし方も垣間見ることができて、楽しかったです。それにしても、寒そうだった…。

 

ただ、雪は寒さや暗さだけを表現しているようなイメージがありましたが、実は、明るさや温かさも表現しているということに、この映画を通じて感じました。もちろん、物質的に、雪が温かいというわけではないんです。冬の冷たさを表現する一方で、厳しい冬の中で生きる人間の温かさが雪の存在によって、際立つといえばいいんでしょうか…。言葉では表現できないのですが、不思議な感覚になりました。

 

サウンドトラックも壮大な自然に合うような曲が多くて、よかったなと思います。フィンランドの壮大で美しい冬景色も堪能できる映画なので、フィンランドの冬が気になる人にもおすすめですね!

 

 

 

ハートウォーミングなサンタクロース生誕秘話

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「サンタクロースになった少年」のストーリーは、一般的に言われているサンタクロースの起源とは全く異なります。しかし、非常に心温まるストーリーで、よくできた構成だと思いました。1時間ちょっとの作品なので、テンポよく作品が進むのもよかった。フィンランド映画の中でも、非常に見やすい作品だったと思う。

 

家族を失い孤児になったニコラス。幼くして不幸に直面してしまうわけですが、彼を支えたのは、村人やイーサッキのような周りの人々でした。そんな周りからの支えや助けに対して、誠意をもって、お返しをするひたむきなニコラスの姿に胸を打たれた方も多いのではないでしょうか。他人に愛を与えることの難しさが分かっているからこそ、ニコラスは、自分を大切にしてくれた存在への感謝を忘れることがなかったんですよね…。ニコラスの行動一つ一つに感動しました。

 

子供のころ、サンタさんが家に来て、プレゼントを置いて行ってくれた時、本当に嬉しかったのを今でもよく覚えています。サンタクロースって、子供たちにたくさんの愛を与える特別な存在ですよね。その姿は、今も昔も変わらないのではないでしょうか。無償の愛を届けてくれるサンタクロースのイメージは、皆さんそれぞれ異なると思いますが、それぞれのイメージにピッタリくるようなサンタクロースが「サンタクロースになった少年」で描かれていたと感じます。

 

ラストシーンの終わり方は、無理やりなような気もする人もいるかもしれませんが、大人も子供もなんとなく納得できるかつ、夢がなくならない終わり方で、私は好きでした。

 

 

まとめ

 

サンタクロースの起源と検索すると、宗教的な起源の話がよく出てきます。しかし、「サンタクロースになった少年」のようなストーリーの方が、より人間的で、私たちが抱いているサンタクロース像に、近いものなのではないかなと感じました。真実のほどはわかりませんが、サンタクロースの起源が、ニコラスのような人であればいいな…と大人ながらに思ってしまいました。

 

本作は、アマゾンプライムビデオでの視聴がおすすめです。

 

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